初心者から独学でのプログラミング習得は可能!?エンジニア×人材の専門家が答えるプログラミング学習のイロハ

数年前から、「これからの時代はプログラミングスキルが必須になってくる!」「副業するならまずはプログラミングを始めるのがスキルも身についてニーズもある!」などと聞いたことが方も多いのでははないでしょうか。

おそらくプログラミングの有用性を感じたために、プログラミング勉強に一歩踏み出そうと考え、この記事を読んでいるのではないかと思います。

ただ、いざ勉強をしようとしたときに、独学でできるのか?どうやって勉強したらいいの?と思ったのではないでしょうか。

実際に、AI技術などの目まぐるしい発展が進む中で、プログラミングの基礎知識は必須となってくるでしょう。

今回はプログラミングは独学でできるのか?勉強するとしたらどうやったら勉強できるのか?その問いに、仕事でプログラミングを用いて業務の自動化を現役で行っているエンジニアが答えていきたと思います。

目次

初心者から独学でのプログラミング習得は可能?

結論からお伝えすると、プログラミングの独学は、初心者からでも十分に可能です。

実際、今の世の中にて、学習環境はとても充実しており、昔に比べて初心者にも学びやすいプログラミング言語が普及しています。

例えば、Youtubeや多くのプログラミングの関連サイトなど、初心者向けの学習教材があります。

プログラミング言語では、PythonやRubyなどの初心者にも理解しやすい言語が普及しています。これらの言語は、文法がシンプルで、コードが直感的に理解しやすいため、初心者でも比較的短期間で基本的なプログラミングスキルを身につけることができるようになっています。

では、実際にどうやったらプログラミングのスキルをつけることができるのか、プログラミングのはじめの一歩、プログラミング言語を勉強する際のポイントと落とし穴、おすすめの独学勉強法をご紹介します。

一般的に言われているプログラミングの習得期間

まず、プログラミングの基礎を学ぶためには、一般的に約300時間程度の学習時間が必要といわれています。

これは、逆に言うと1日に10時間の学習時間を確保できる場合、約1カ月の期間でプログラミングの基礎を学ぶことができるということを意味します。

こう考えると、プログラミングは意外と難しくないのかもしれないと感じるかもしれません。そうです、全然できるのです!

途中で挫折する時の落とし穴

ただ、多くの人がプログラミング学習を始めている昨今、新しい概念や思考法を身につけることができず、挫折する人も少なくありません。実際、プログラミング学習者の約87.5%が「勉強途中で挫折や行き詰まりを経験した」と回答しています。

このような挫折を避けるためには、学習の進め方や心構えに注意が必要です。そのポイントをまずはお伝えしていきたいと思います。

挫折せずにプログラミングを取得するために一番大切なこと

初めに今回の記事で最も大切なことをお伝えします。

目的を明確にする

プログラミングに挫折しないための最強の対策は、「目的を明確にすること」です。

何事もそうかもしれませんが、プログラミングをすることが目的になっては絶対に続きません

学校の勉強でも、同じ言語である、“英語”の勉強を思い出してみてください。Helloという挨拶や、スラング表現、My name is ~~などは、すっと覚えられたのに、勉強自体は全然面白くないしはかどらない!となった経験は誰もがあるのではないでしょうか。ここにポイントがあるのです!

そう、学ぶことを目的とするとするのではなく、軽い気持ちでいいからまずは使って、何かの達成をイメージすることが最強のポイントなのです。

プログラミングは、Webサイトの開発からデータ分析、ゲーム開発まで、様々な目的で使用することができます。自分が何を達成したいのか、何を作りたいのかを明確にすることで、学習の方向性が見えてきます。目的が明確であれば、どのプログラミング言語から学び始めるべきか、どのような学習教材を選ぶべきかといった具体的な学習計画を立てることができるので、ぜひまずはどんなことに使いたいのかをイメージしてから勉強に入ってみるといいでしょう!

一番簡単なのだと、“自分の名前が表示されるWebサイトを作ってみる“等ですかね!

プログラミングを始める際の準備

実際にプログラミングを始めるとなった時の、超基礎の準備から始めていきましょう。

パソコン

プログラミングを始めるためには、まずパソコンが必要です。パソコンの性能が高ければ高いほど、プログラミングの学習は快適に進めることができます。

最低限必要なスペックとしては、CPUはCore i5以上、メモリは8GB以上、ストレージは256GB以上が推奨されています。これらのスペックを満たしているパソコンであれば、ほとんどのプログラミング言語を快適に学習することができます。

インターネット環境

プログラミングの学習には、インターネット環境も必要です。インターネットを通じて、オンラインの教材を利用したり、質問・相談できるコミュニティに参加したりすることができます。また、プログラミングの学習には、大量の情報を検索したり、大きなファイルをダウンロードしたりすることが頻繁にあります。そのため、安定したインターネット環境(wifiなど)を確保することが重要です。

開発環境

プログラミングを学ぶためには、開発環境の準備も必要です。開発環境とは、プログラムを書いたり、動かしたりするためのソフトウェアのことを指します。開発環境は、プログラミング言語によって異なりますが、一般的にはテキストエディタやコンパイラ、デバッガなどの名前が名づけられています。これらのツールを使うことで、プログラムの作成やテスト、デバッグを効率的に行うことができますが、まだ何もわかってなくても全く問題ありません!

実は、何も準備しなくても、実行できるプログラミングもあるので、これについては後半にお伝えいたします。

プログラミングの勉強手順

まずは、プログラミングのおすすめの勉強手順に沿って、プログラミングの知識についてもお伝えしていきます。

勉強の目的を決める

先ほどもお伝えした通り、プログラミングを学ぶ際の最初のステップは、「勉強の目的を決める」ことです。Webサイトの開発からデータ分析、ゲーム開発など、自分が何を達成したいのか、何を作りたいのかを明確にしましょう。

目的にあった言語を決める

次に目的に沿った言語を決めていきましょう。ただ、正直なところ、「プログラミングのことも知らないのに、目的といわれても。。」と思っている方もいるのではないでしょうか。これまでも、

「目的があっても、どの言語がいいのかもわからない」

「そもそも、まずはちょっとプログラミングを書いてみたいだけなんだよね」

「環境設定とか面倒なことはすっ飛ばして、とりあえず使ってみたいんだよ」

などと様々な声を聞いてきました。

同じように思っているそこのあなた!超おすすめの言語があります。それがGAS(Google Apps Script)です。

特に決まっていない場合のおすすめ言語

改めて、特に何から始めるのか決まっていない初心者であれば、手持ちのパソコンスペックに対応している範囲からプログラミングを始めてみるのも一つの手です。

例えば、PythonやRubyは比較的軽量な言語であり、初心者にも扱いやすいものもあります。

ただ、正直一番おすすめなのは、GAS(Google Apps Script)です。

GASがおすすめな理由

GAS(Google Apps Script)は、Googleが提供するスクリプト言語で、Googleの各種サービス(Gmail、Googleスプレッドシート、Googleドキュメントなど)と連携して動作するプログラムを作成することができます。

GASはJavaScriptベースの言語なので、JavaScriptの基本的な文法を理解していれば利用することができます。さらに、GASがわかれば、超有名な言語であるJavaScriptも書けるようになります。また、GASを使うことで、日常的に使用しているGoogleのサービスを自動化したり、カスタマイズしたりすることが可能になります。

WordやExcel、パワーポイント、GmailやGoogleカレンダーなど、どれかしらを使ったことがあるのではないでしょうか。実は、これにより、プログラミングを学ぶ初心者でも、すぐに自分の生活を便利にする自動化プログラムを作ることができるのです。しかもどんなスペックのPCでも今すぐに作ることができる、最強のプログラムなのです。

その他目的とおすすめのプログラミング言語

もちろん、目的が定まっている人は、その目的に沿ったプログラミングにチャレンジするのがよいでしょう。言語と特徴の組み合わせを表にまとめておきます。

プログラミング言語適している目的
Pythonデータのパズルを解く、ウェブサイトを作る
Java大きな会社のアプリを作る、Androidのゲームを作る
JavaScriptウェブサイトを動かす
Cコンピュータの基本的な部分を作る
C++コンピュータゲームを作る、高速なアプリを作る
C#Windowsのアプリを作る、ゲームを作る(Unity)
PHPウェブサイトを作る、ブログを作る
SwiftiPhoneのアプリを作る
KotlinAndroidのアプリを作る
Rubyウェブサイトを作る、自動化スクリプトを作る
R数字のパズルを解く、データを分析する
Goコンピュータの基本的な部分を作る、同時に多くのことをする
Rustコンピュータの基本的な部分を作る、ウェブサイトを高速に動かす
TypeScript大きなウェブサイトを作る
Perlテキストのパズルを解く、コンピュータを管理する
GAS (Google Apps Script)Googleのアプリ(ドキュメント、スプレッドシートなど)を自動化する

実際にプログラミングを書いてみる

使う言語が決まったら、早速プログラミングを書いてみましょう。

勉強したほうがいいのでは?まだ、何も知らないし、、、と思うかもしれません。

それでいいのです!

学びながら、動かして、動いた時の楽しさを次へのモチベーションにするのがプログラミングの醍醐味です。

だからこそ「アプリやゲームを作れるようになりたい」などの具体的な目標をあらかじめ決めておき、学習効率やモチベーションもアップしていきましょう。

また、実際にプログラムを書くことで、学んだ知識を実践的に使う機会が増え、理解が深まります。

プログラミング初心者が陥りがちな勉強の落とし穴

実際、プログラミングを始める人はたくさんいます。ただそのほとんどの人たちが続いていません。その落とし穴は大体同じなのです。だからこそ、先に知っておき、同じ落とし穴に落ちないようにしていきましょう。

理論から学ぼうとしてしまう落とし穴

プログラミングは実践的なスキルであり、理論だけを学んでいても実際のプログラムを書くことは難しいです。そのため、初心者が理論から学ぼうとすると、学習が進まないと感じて挫折してしまうことがあります。プログラミングの学習では、基本的な文法や概念を学んだらすぐに実際のプログラムを書いてみることが重要です。

丸暗記をしようとしてしまう落とし穴

プログラミングは、覚えるべき事項が多いため、初心者はつい丸暗記しようとしてしまうことがあります。しかし、プログラミングでは、様々な問題に対して柔軟に対応できる思考力や、新しい知識を自分で学び取る能力が求められます。そのため、丸暗記ではなく、理解を深めることを目指すべきです。

全部をいきなり理解しようとしてしまう落とし穴

プログラミングは、一度に全てを理解するのではなく、少しずつ理解を深めていくものです。初めてのプログラミングでは、簡単なプログラムから始め、徐々に難易度を上げていくことが大切です。また、自分が理解できない部分があっても、それを焦らずに、一つ一つの問題を解決していくことで、自然と理解が深まります。

エラーに躓いて長い時間悩んでしまう落とし穴

プログラミングではエラーが頻発します。エラーの原因が全然わからず、悩んでいたら一日経ってしまったなどは、プログラマーはほぼ全員が経験しているではないでしょうか。エラーに躓いたら、とっととほかの人に聞く、英語の文章がわからないときには自分で考えるのではなく知っている人に聞いたほうが何百倍も速いです。何時間も悩んでいたものが、友達に聞いたら一瞬で解決したなどはざらであり、小さなエラーで悩むことは何百回と発生します。エラーに躓いてプログラミングが嫌いになるのではなく、どんどん周りに頼っていきましょう

0から考えようとする落とし穴

プログラミングは言語であり、答えのある問題です。実際のプロのエンジニアであっても、ネット上にある既存のコードを利用したりすることが一般的です。0から全てを作り上げる必要はありません。逆に、既存のコードを理解し、自分の目的に合わせて改変する能力が求められるため、どんどん使って、その仕組みを読み解いていきましょう

実践する前にプログラミングができないと諦めてしまう落とし穴

プログラミングを学ぶ過程では、自分が思うようにプログラムを書けないと感じることがあります。しかし、プログラミングは、一度に全てを理解するのではなく、少しずつ理解を深めていくものです。自分にはプログラミングはだめだと思って、行動せずに立ち止まってしまうのが一番もったいないです。世界の言葉の挨拶であれば、数カ国言えるのではないでしょうか?どっかの国の挨拶を覚えるくらいの、テンションでプログラミングに挑戦してみてください。

プログラミングをできるようになるための、おすすめの勉強方法

次は、プログラミングができるようになるためのおすすめの勉強法を紹介していきます。

まずはプログラミングを使ってみる

何度もお伝えしていますが、プログラミングを学ぶ最初の一歩は、まずはプログラミングを使ってみることです。プログラミングの基本的な概念を理解するためには、実際にプログラムを書いてみることが何よりも重要です。

まずは、何でもいいのでプログラミングを書いて動かしてみましょう

プログラミングで実現したいことを考える

これは、もう言うまでもないですね。実現したいことを描くのもプログラミング学習を成功させるための方法の一つです。プログラミングで何を作りたいのか、何を解決したいのかをしっかり明確にしてから始めていきましょう!どんなことでもいいのです。

ちょっと触ってみて、“なにかひとつでいいから自動化させてみる!“などを考えて進めていきましょう。

プログラミングの面白さをわかったら理論を学んでみる

プログラミングの基本的な概念を理解したら、次に理論を学んでみましょう。理論を学ぶことで、プログラミングの背後にある原理や仕組みを理解することができ、より効率的なコードを書くことができます。さらに、読み解けることで、一気にプログラミングでできることが広がり、どんどん楽しくなっていきます。そこで、理論を学ぶ上での方法論を以下で紹介します。

学習本

プログラミングの学習には、専門の学習本を利用することもおすすめです。学習本には、プログラミングの基本的な概念や、具体的なプログラムの書き方などが詳しく解説されています。また、学習本は、自分のペースで学習を進めることができ、理解が深まるまで何度でも読み返すことができるため、初心者にとっては非常に有用な学習ツールです。

無料公開されている大学の資料

大学の授業資料やオープンコースウェアなど、無料で公開されている教材を利用することもおすすめです。そう、実は、一部ではありますが、東京大学や、京都大学などが無料で教材を公開していたりするのです。これらの教材は、専門的な知識を深めるのに役立ちます。また、大学の教材は、最新の研究成果や先端技術についての情報も含まれているため、最新のプログラミングのトレンドを把握するのにも役立ちます

プログラミングについてのWebサイト

プログラミングに関する情報を提供しているWebサイトも多く存在します。最新の情報や、他のプログラマーとの交流の場として利用することができます。また、プログラミングに関する質問を投稿したり、他の人の質問に答えたりすることで、自分の理解を深めることもできます。

プログラミングスクール

やはり初めはやっぱりプロに教わるという方法が一番早かったりもします。一番初めは何もわからないからこそ、正しいフォームを整えてもらい、基礎を学んだら自分でアレンジしていくというのは勉強の第一歩としてはなんだかんだ最強です。スキーや水泳、サッカーや野球、テニスなど、何事も基礎を崩すとあとから修正するのが難しくなってしまいます。しっかりと、プログラミングスクールに通うことで、専門的な知識を正しく身につけることができます

また、プログラミングスクールでは、実際の現場で求められるスキルを学ぶことができます

プログラミングスクールは、一対一の指導や小規模なクラスでの授業を提供しているところもあり、個々の学習者の理解度や進捗に合わせた指導を受けることができます。

プログラミングを学習することのメリット

最後に、プログラミングを学習することのメリットをお伝えいたします。皆さんのプログラミングへの一歩の後押しになればと願っております。

義務教育の科目にもなっていて世の中の当たり前になっている

プログラミングは、現代社会で必要とされるスキルの一つとなっています。義務教育の科目にもなっており、子供から大人まで幅広く学ばれています。プログラミングを学ぶことで、情報社会で求められる、今後一般教養となっていく、スキルを身につけることができます

論理的思考能力がつく

プログラミングを学ぶことで、論理的思考能力を鍛えることができます。プログラミングは、問題を解決するための一連の手順を考え、それをコードに落とし込む作業です。この過程で、論理的に考える力が身につきます。論理的思考力は、今の現代社会で特に求められている能力といってもいいでしょう。ロジカルシンキングという言葉を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。ぜひ、プログラミングの世界に、一歩踏み出してみてください。

まとめ

プログラミングを学ぶことは、初心者からでも可能ですが、学習途中で挫折をしてしまうことも多い分野でもあります。そのため、まず目的を明確にしましょう。そして、プログラミングを学ぶための準備や、学習手順、初心者が陥りがちな落とし穴などの理解をしておきましょう。その上で、プログラミングを学ぶことで得られるメリットを理解し、学習のモチベーションを保ちながら勉強を進めていくことでうまくプログラミングの世界にのめりこんでいけるでしょう。

プログラミングは、一歩一歩進めていけば必ず成果が出る分野です。挫折せずに、自分のペースで学んでいきましょう。プログラミングの学習は、あなたの新しい世界を開く鍵となります!あなたの学習が成功することを心から願っています。頑張ってください!

記事をシェアする
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次